みなさまこんにちは中小事業者の味方社労士ウリボーです。今回はキャリアアップ助成金をいただくためにどうしたらいいかを一緒に考えていきたいと思います。
要件について
まずキャリアアップ助成金の要件のおさらいをしましょう。要件はたくさんありますが主だったものを上げますと、
①6カ月以上パートタイマーや契約社員で就労している非正規社員を正社員に転換させる。
②正社員転換時の給与3%UPさせる。
→この要件は正社員転換後の6カ月間と正社員転換直前6カ月間の賃金の合計を比べます。わかりますか?前後6カ月の給与を合計して3%上回っているかを見ますからね。
③正社員・非正規社員の区別がしっかりしていること。
正社員には非正規社員にはない昇給と賞与があることとなっています。逆に正社員には昇給と賞与があるが、非正規にも昇給と賞与があるというのでは、正社員になったというメリットがないので、せめて昇給と賞与のどちらか一方は非正規社員にはないということでないといけませんね。
④一人目の正社員転換をする前にあらかじめ「キャリアアップ計画書」を助成金を申請する助成金センターなどに提出しなければいけません。
⑤就業規則が整備されていること
「正社員は毎年4月に昇給がある」とか「賞与は毎年12月に支給する」などは、当然就業規則にそれらが記載されていなければいけません。
しかも、この就業規則がポイントで10人以上常時雇用する労働者がいる会社は就業規則をその会社の所在地の管轄の労働基準監督署に届けていなければいけません。なおかつ、もちろんその就業規則のコピーをキャリアアップ助成金の支給申請時につけなければなりません。
逆に労働者10人未満の会社は労働基準監督署の受付印はなくても構いません。
なお、就業規則の内容については次の機会に少し詳細に書かせていただこうかと考えております。乞うご期待下さい。
社会保険労務士に依頼した方がいいか?
私は社会保険労務士(社労士)ですが、社労士に依頼した方がいいと考えます。
ただし社労士に任せるにしても助成金をよくやっている社労士に任せないといけません。「私は助成金はしない。」なんていう社労士もいますから。
顧問社労士がおられるならその顧問社労士が助成金をやっているか?あまりやってないなら「助成金申請のため、別の社労士に頼んでいいか?」とお聞きになって助成金に強い社労士にやっていただきましょう。手数料を取られますが少々取られても優秀な社労士にお任せする方がいいです。なぜならキャリアアップ助成金は、1年かけてそのキャリアアップ助成金の対象者の給与額を考え、ピンポイントで3%の給与UPをさせ、就業規則を整備するなど下地作りがあらかじめ必要になってきますので専門家にお任せする方がいいと考えます。その時は「成功報酬15%のみに負けて下さい」と言いましょう。
ただ、ご自身で勉強してご自身でやっておられる事業者もおられます。
最後に
最後までお付き合いいただきありがとうございました。都道府県によってもしかすると要件は少々違うところはあるかもしれません。大まかな指標と考えていただければと考えます。これからも申請にいった経験などを皆さまにお伝えしたいと思っています。
厚生労働省の方々ありがとうございます。このキャリアアップ助成金はすごくいいです。では中小事業者の皆様これからも頑張っていきましょう!!
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